先日河野行政改革担当大臣がまた議論を呼びそうな指示を出しました。テレワークの推進や業務効率化の観点から、霞が関でのFAXの利用を原則として6月末までに廃止するよう、6月7日付で各府省に指示を出したそうです。 災害対応の業務や事業者などからFAXを受け付け中の業務など、当面存続が必要な場合を除いて、メールなどに切り替えるよう促し、廃止が困難なものについては、具体的な理由を報告するよう求めています。さてこの指示は浸透するでしょうか?
 私は、必ずしも河野大臣の政策にすべて賛同しませんが、この指示はいいところついているのではないかと思います。FAXはどちらかと言えば廃れていく手法なのではないかと思うからです。会社に勤めて初めてFAXを使い便利なものだと思った旧世代の人間としてはさみしいことですが。
 現実問題としてビジネスでの連絡手段としては既にメールが圧倒的多数になっておりFAX利用者は少数派でしかも高齢層の方が多いです。またハンコ廃止の場合の代替策が結構障壁高いのに比べれば、FAXは簡便ですがメール等による代替も容易です。ハンコ業界に比べて業界中のFAX関係者は発言力があまり大きくなさそうですし。それに紙の使用量を減らすという点ではSDGsの観点にもかなうことと言えます。
 それやこれやで、FAXが全くなくなることはないかもしれませんが、電報が残ってはいますが常用されるメデイアではなくなっているのと同じような意味でFAXが過去の存在となることもそう遠くないのではと思うのです。
 自分の話で恐縮ですが、私は個人及び業務用のFAXとして、行政書士開業以来PamFaxというインターネット上のFAXサービスを使用しており基本的にFAX機は使用していません。これはPDFファイルをFAXに送信、登録したFAX番号で受診したFAX文面をPDFファイル化してメールで送ってくれるサービスで、受信し放題に年間1万弱、送信に1通1,2円かかりますがFAX周りを全てPCで電子的に管理できるので重宝しています。10年以上前から使用しているサービスなので、興味のある方はちょっとネットで探せば類似のサービスがもっとあるかと思います。過渡的にはこんな方法も有効でしょう。
 

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