先日Microsoft社のInternet Explorer(以下IE)が2022年6月にサポートを停止するというニュースが大きく報道されました。困ったという方は結構思うより少ないかもしれませんが確実にいらっしゃると思います。自社等のサイトがIEでしか見られないよう作成されている方、自社の社内システムにIEを流用している方などサポート終了までにどう対処するか頭を悩ませることでしょう。後継ソフトのEdgeのIEモードによる代用もできるので実際の余裕はもう少々あるかと思いますが。
 私は個人的にはアンチIEでインターネット初期にはNetscape派でしてその後Firefox、Chromeと移行してきたのであまり不都合は感じないのですが、世間にはIE環境に浸ってきた方の方が多いと思います。その点で今回のような問題について考えるところを述べると、やはり流行っているほど代替策を持つことが重要だということかと思います。GAFAMのようなインターネットプラットフォーマーの提供するサービスは一種の天然のエコシステムと思われる程になっていますが、原則的には私企業のものでありその都合で停止される可能性があることを忘れてはなりません。まあ社会的影響を考えると簡単にやめるのも難しいとは思いますが。その対策としてなかなか完全にするのは難しいと思いますが、できるだけ複数のサービスを使い分けバックアップすること、できれば中立的なものやスタンドアロンも使い分けることが重要かと思います。
 大した例ではありませんが、私の場合メインのメールはGMailですが、その他にも2つのプロバイダのメールアドレスを使用しある程度バックアップを取っています。またネットサービスの家計簿とスタンドアロンの家計簿ソフトに同じ内容を記録し、どちらかがサービス停止しても対応できるようにしています。冗長性の問題はありますし、まだまだ不十分ですが出来るだけいろんな状況に対応できるようにしていきたいと考えています。皆様もご自分の活用しているサービスを見直してみることも必要だと思います。
   

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