令和5年も後半になりますが、皆様はその前の平成時代をいかにお過ごしだったでしょうか?個人的な話になって恐縮ですが、私は平成元年に大学を出て最初の就職をしたので、平成は社会人として楽しいことも辛いことも経験した時代だったという感覚があります。ところで最近そんな平成の風俗が平成レトロとして令和の若者に人気となっているという話を聞きます。今回はそんな平成レトロについて少しお話しさせていただければと思います。
 まだ振り返るには少々早いような気もしますが、今若者世代に平成がブームだそうです。インスタグラムには、「#平成レトロ」というハッシュタグが付いた投稿が8月中旬時点で約4万7000件もあり、プリクラ手帳やキャラクターグッズを紹介する投稿であふれかえっています。他にもファストフードで平成に人気があったメニューを復刻したり、1986年に誕生し、平成時代に一世を風靡(ふうび)したレンズ付きフィルム「写ルンです」もブームが再燃したりしているそうです。某シンクタンクの分析によれば、若者世代の内でも少し年長の平成を経験した世代には懐かしく、より若い世代には何となく新鮮で、一手間かける必要があるところが楽しみになっているということです。そう言われると私も今は何でもデジタルで便利になりましたが、一昔前の色々工夫していたことが懐かしくなります。
 平成の若者たちは商品を手にしたあと、自分たちなりの使い方や“デコり方”で個性を表現し、モノを消費していったようです。そうしたパワーが大人たちに子ども向けの商品を作らせました。若者の“ウチら”というエネルギーこそが『平成レトロ』として評価されるモノを生み出したとも思われます。
 そういったエネルギーのある商品アイデアの中から次の時代を担うような商品やサービスのアイデアが生まれてくるのではないかという気がします。
  

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