お盆休みに実家に帰省された折少年少女時代を過ごした小中学校のことを思い起こす方もいらっしゃるのではないでしょうか?私の場合通った小中学校は建て替えられましたが未だ存続しております。しかし少子化の流れで通った小中学校が廃校になったという方もいらっしゃるかもしれません。そんな廃校が第2の生を受け活用されている例が最近増えているようなので少し触れさせていただきたいと思います。
 少子化の進展による児童・生徒数の減少で、公立学校の統廃合が進み、全国で毎年約450校が廃校になっているそうです。文部科学省の今年3月の発表によると、2002~20年度の19年間で、全国の公立小中高校8580校が廃校になったとのこと。都道府県別では、北海道が858校で最も多く、東京都322校、岩手県311校で続き、滋賀県が40校で最も少なかったということです。
 廃校となっても校舎や体育館などの施設はとりあえず残る訳でやはりその再活用を図りたいと思うのは人情。ということで、施設が現存する廃校の7割を超える5481校は、主に高校や大学の校舎のほか、体育館、公民館、老人福祉施設などとして活用されているそうです。さらに近年は、民間事業者の参入によって地元食材を楽しめるレストランや養殖施設など、地域の活性化や雇用促進につながる好事例も出てきたとのこと。面白い例では水族館にした例やキャンプ場やグランピング施設として活用している例があります。
 地域の小中学校はそこで嘗て生活し、今も生活する人にとっても、現在ちょっと離れている人にとっても、愛着のある存在だと思います。それ故地域の再活性化を図る際には絶好のシンボルになり得るものと思います。以前は自治体による再利用が主流でしたが最近は個人や企業などの民間事業者による活性化がブームとなっているようです。皆様も、もし自分の通った小中学校が廃校になっていた場合その再活用を事業として起こすことを考えてみるだけでも楽しいのではないでしょうか。もちろん実際に事業化したいと思った場合お力になりたいと思っています。
  

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