私程度の事業者はでもそうですが、皆様にもご自分の事業の広告宣伝については色々お悩みお考えのことと思います。そのような広告手段の中で最近注目されているのがいわゆるインフルエンサーによる広告です。この辺についていささか思うところを述べさせていただきたいと思います。
 既に「案件」の隠語で呼ばれるインフルエンサー広告はインスタグラムやTikTokなどのSNSにあふれており、インフルエンサーのフォロワー等にもよりますが報酬は高い場合は1件数百万円で請け負われているそうです。効果としては狙ったピンポイントの層に届きやすいと評価されており業界的には今後ますます活用する方向に動いているそうです。正直私はいわゆるインフルエンサーの意見で購買行動を影響されるということがあまりないので、感覚的にはピンとこない部分もあるのですが、広告主企業が狙っているようなマーケットの方々にとっては琴線に触れるもののようです。ただ、単にSNSで有名なだけではなく、ブランドの伝えたいイメージに合致したインフルエンサーを選ぶのが大事なようで、その結果、少額の広告費用でも大きな効果を出したことも多かったそうです。
 ただ最近ではステルスマーケティングと解されると炎上することが多いので、その点広告である旨の表示をしっかりしておくことが重要なようです。
 某マーケティング企業の調査によると、SNSを使ったインフルエンサーマーケティングの国内市場規模は2023年に741億円を見込み、3年前の2020年比で2倍超の成長で、2027年には1302億円にまでさらに拡大する見通しだそうです。これまでは化粧品や食品メーカーが多かったが、最近は金融機関なども活用を始めているということです。これに対応して国による規制の動きも出ているようです。
 2010年当時インフルエンサー広告に取り組む事業者は5社程度でしたが今は千くらいあるという話で、玉石混交は否めないようです。利用する事業者でも、良く選んで信頼できる業者を上手に利用していくことが重要かと思います。
 

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