皆様は「アルムナイネットワーク」ということを聞かれたことはありますでしょうか?企業と中途で退職した方が交流するネットワークだそうです。今回このネットワークについて少し考えるところを述べたいと思います。
 このアルムナイネットワークを積極的に採用する企業が最近増えているとのことです。その目的は、人手不足が深刻化する中、企業文化を熟知する即戦力として再雇用するだけでなく、ビジネスパートナーになってもらうことも狙いとしているようです。個人的なことになり恐縮ですが、私は終身雇用が一般的だった頃新卒で就職し20年近く務めたのですが、体を壊し家庭の事情もあって中途退職し、その後色々あって行政書士になった次第です。今でも前の会社での知人と個人的な交流はありますが、退職後の仕事で困ったことなど考えると、良く知った会社と再マッチングできるような公式のネットワークがあったら良かったなとも思います。
 アルムナイ(alumni)は「卒業生」や「同窓生」を意味する英語で、企業を辞めた退職者を指し、退職者と企業、退職者同士がサークルのように交流できるのがアルムナイネットワークの特徴だそうです。そのような交流の中で新しいビジネスチャンスに結びつくこともあるでしょうし、転職が増えている現在、一度退職して他の仕事もやったけれど結局以前の職場が性に合っていたということで古巣に戻ってくるということもあるかと思います。そういった点で人手不足対策なども含めメリットの大きい施策ではないかと思います。
 また同じ釜の飯を食った同窓生というのは古き良き日本企業の疑似家族的な繋がりを感じさせ日本企業に合っていると思う一方、アルムナイネットワークにはそれ程縛りのきつくない緩さといったものもあり、若い世代にもそれ程抵抗なく受け入れられるのではないかと思います。
 そういった点でアルムナイネットワークというのは企業経営層の方にとって、今後一つの方策として考えても良いのではないかと思われます。
 

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