コロナ禍で外食もまだ制限されるこの頃ですが、皆様ファストフードはご利用でしょうか?ファストフードと言えばハンバーガーが出てくるかと思いますが、皆様お好きなハンバーガーはありますでしょうか?私は昔からモスバーガーがごひいきなのですが、そのモスバーガーが今年創業50周年を迎えます。また日本政策金融公庫が2021年1月に実施した「消費者動向調査」によると、食に関する3大志向「健康志向」「簡便化志向」「経済性志向」のうち、健康志向が前回比(昨年7月)から1.7ポイントアップの41.4%、簡便化志向に関しては「経済性志向」を初めて上回り、3.7ポイントアップの37.3%となったような、コロナ禍で多少お金を払っても、健康なものを、気軽に食べたいという消費者の嗜好にマッチした野菜たっぷりで栄養価の高いファストフードを提供する企業としてモスバーガーに追い風が吹いているように思えます。そんなモスの特徴について少しコメントさせていただきたいと思います。
 モスバーガーと言えば、ハンバーガー業界の中でマクドナルド程メジャーな人気と強みは持っていないけれど、オリジナルなポリシーと立ち位置を持って一部に絶対的なファンを持っている店といったイメージを持たれている方は多いと思います。ちなみに30数年前私が仙台市で学生生活を送っていた頃のある友人もモスファンで、当時仙台にはモスバーガーがなかったのでモスのある山形までただモスバーガーを買うために車をとばしていた、という想い出があります。またモスの代名詞となる、他社にも真似されたテリヤキバーガーやライスバーガーといったオリジナルな商品を出すこだわりも見逃せません。またあるインタビューによるとモスバーガーの味は時代にマッチするように創業以来13回ほどマイナーチェンジを繰り返しているということです。
 モスの1号店はマクドナルド開業の1年前にオープンしたということですが、その立地戦略にも違いがありマクドナルドが1等地立地戦略と言われたのに対し、モスは2等地立地戦略と呼ばれ裏道の店舗が多かったようです。しかしマクドナルドの直営方式に対してフランチャイズ店が多く地域に密着して口コミで評判を得ていって店舗も増加したようです。
 モス自体は大企業ですが、同業他社のマクドナルドなどがあまりにワールドワイドで巨大であるため、弱者の戦略として徹底的にオリジナリティにこだわり、また地域密着の地道なコミュニケーション戦略をとってきたことが、基本的なことではありましょうがここまで伸びてきた所以ではないかと思います。この方法論は私たちのような地方の中小事業者にも見本になるものでしょう。
    

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