菅政権の発足でデジタル庁構想やら役所でのハンコの廃止やらがかまびすしいようです。私は一応書類作成のプロなのですがハンコを押すのが不得意でハンコがあまり好きではないので、役所のハンコ廃止などどんどんやってくれと思うのですが、世間ではハンコはやはり日本の伝統文化だしハンコが押してないと何か落ち着かないという方も多くいらっしゃるようです。本当にハンコは日本の伝統なのでしょうか?
 確かに印鑑自体の歴史は古いようです。邪馬台国の金印の時代からありますからね。でもハンコが一般の人々の書類や手紙の証明に使われるように人口に膾炙したのは割と新しく一説によると織田信長を始めとする戦国大名が、手紙や文書にそれまで署名や花押を記していたのが処理量が膨大になったので簡略化するためハンコを押す方式に変え始めたのが便利だということで広まっていったのだそうです。
 ということはある意味情報処理の簡便化のために広まったものなのですから、不便に思えたりより便利な方法が出てきたら情報処理量の増大に合わせて変わっていってもよいものではないでしょうか?何も伝統的にこれなんだと肩肘張る必要はないように思えます。
 電子的な文書処理に関わる証明的な方法は色々出てきているようですがハンコほどこれ一本というのはまだないようです。絶対必要な業務インフラだと思いますのでこの戦国時代の中から抜けられれば大きなビジネスチャンスになるので配下と思います。どこかに素晴らしいアイディアがあるので事業化したいという人いませんでしょうか?お話を伺いたいものです。


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