今回は男性管理職の時短勤務についてちょっとした報道がありましたので、思うところを述べさせていただきたいと思います。
 様々な調査によっても、一般企業で男性管理職の方が時短勤務をする例はごく稀のようなのですが、その稀な例が神奈川のすかいらーくグループにいらっしゃったそうです。山本太さんは2017年ごろ、神奈川・小田原の夢庵で店長(店舗マネジャー)を務めていたところ、子ども2人を山本さん1人で育てることになり、「時短勤務」を選んだそうです。当時、長女は小学3年生、次女は3歳だったとのこと。レストラン業は通常、ランチやディナー帯に混雑のピークを迎えるため、従来の勤務では、その時間帯をカバーした「昼12時〜午後9時」「午後3時〜深夜0時」だったのですが、「時短勤務」を選択してからは「午前9時〜午後6時」に変更し次女の保育園の迎えに行けるよう、勤務する時間帯を調整したそうです。子どもの体調不良や行事に応じて、週1、2回ほど「午前9時〜午後1時」という日もあったとのこと。
 山本さんのお店では正社員は山本さん1人で、アルバイトのクルー約40人をマネジメントする立場で、スケジュール管理からクルーの評価・昇給、研修や食材の発注まで、マネジャー業務は多岐にわたるということ。このオペレーションについて山本さんがいない状況でも回るように、昼と夜で1人ずつ、経験豊富で信頼のおけるクルーにアルバイトのまとめ役を引き受けてもらい、作業や注意点などをレクチャーしながら引き継ぎ、トラブルや緊急時に対応についても、事前に対策を伝え、判断を委ねたそうです。
 このような努力に加え、山本さんが前任地の大阪で、マネジャー1人が複数店舗を担当する「複数店マネジャー」制度を経験していたことも手伝い、店長の時短勤務があってもお店は大きな問題なく回ったそうです。その一方でクルーの人事評価はやや不十分になるという問題はあったようです。
 働き手の事情の多様化の中で時短勤務ができれば助かるといった希望は増えてくると思います。そういった希望と人手不足の狭間で有能な人に続けてもらうため時短勤務を認めるケースもまた増加するでしょう。そういった時に属人的な努力だけではなく、企業として仕事が回るように工夫し支援していくことが重要ではないかと思います。皆様の会社にも困っている方はいらっしゃいませんでしょうか?時には見直してみるのも必要ではと思います。
 

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