シニアの起業について

今回はシニアの起業が増えているという報道を見かけましたので、この点について思うところを述べさせて頂きたいと思います。
2024年に設立された法人の中で、代表者が60代以上の割合は18.6%と2000年以降で過去最高となり、人生100年時代が到来して多くの人が65歳までに迎える定年後の選択肢としてシニア起業が選ばれるようになってきているようです。従業員を抱えない「1人起業」が多く、定年を迎えた後、同じ企業で継続雇用されても給与が下がることが多いので、身に付けた経験を生かして独立し、自由に働こうと考える人が増えたのではないかと分析されているそうです。またこうした伸びの背景には、国や自治体の起業支援策もあると思われます。
こうして多くの点でシニア起業に追い風が吹いている状況のようです。私は個人的には、ある程度の年齢になったら仕事を離れてのんびり年金暮らしするのもセカンドライフとして新たな仕事にチャレンジするのも、本人の希望に沿ってできるような社会が望ましいとは思うのですが、高齢化社会に伴う人手不足や高齢者でも経済的に稼がないと生活できないという状況を考えると、シニア起業という形で働ける場所を作っていけるのは良いことなのかもしれません。ただ起業にはリスクが伴いますので、それを吸収する余裕が少ないシニア起業の場合リスクマネジメントをしっかりしないといけないと思います。
今後シニア起業は地方も含め増えていくものと思われますので、私たちのような業種もリスクヘッジや行政支援との繋ぎを含め起業をお助けしていきたいと考えています。