今回は福岡県の人口600人の島にコンビニエンスストアが開業したという報道がありましたので、これについて思うところを述べさせて頂きたいと思います。
 コンビニエンスストアがオープンしたのは福岡県の福岡市西区にある人口600人の能古島で、県内10島ある有人島では初めてとのことです。オープンしたコンビニエンスストアは「ノコマート」といい、山崎製パンが展開する「ヤマザキショップ」の一つで、約40平方メートルの店内に700種類の商品が並んでいるそうです。島には以前は何店か小売店がありましたが徐々に閉店して2019年になくなってしまい、島の人々はフェリーで島外に行ったり、移動販売や宅配サービスを利用したりしていたそうです。
 現在ノコマートの利用状況は、平日には約100人、休日には約200人が利用しており、当初の予想よりも多くの人が訪れているそうです。島の人々の感想も良好なようです。
 人口600人の島と言ってしまうと多分コンビニエンスストアを出店するのに普通は躊躇するのではと思ってしまうのですが、まさに逆転の発想というか常識に逆張りして成功しているようです。もちろんその裏には島の人々の購買状況なども調査したでしょうし、出店したのが大手のコンビニではなく、商圏の小さい地方での出店ノウハウが豊富と思われるヤマザキショップだったこともあるのではと思います。
 これを見るに、常識に反すると一見思われるビジネスチャレンジでも十分な裏取りをして自身の強みが生かせる場合であれば成功させることも可能であると言えるのではないでしょうか。それによって人の役に立てればなお良いことです。
 私たちの日頃の業務においても、時には常識にとらわれすぎず、逆張りを試してみることが重要かもしれません。 
 

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