地方名店の復活劇について

今回は少しほっこりするお話ということで岡山のひるぜん焼きそばの地方名店の復活劇についてお伝えしたいと思います。
岡山県真庭市蒜山地区のソウルフード、「ひるぜん焼きそば」の老舗として知られる「やまな食堂」は、客足の途絶えない人気店でしたが、 創業者の山名百合子さん(82)が、おととし(2023年)くも膜下出血で倒れ入院。 奇跡的に一命をとりとめましたが、体力の衰えと慢性的な人手不足が理由で、去年の11月末に40年の歴史に幕を閉じることとなりました。
常連客に惜しまれていたのですが、今年外部から後継者が現れ店を再開することになったのです。後継者の切明武志さんは元々、大阪で調理の仕事をしていたのが、15年前、真庭市で一人暮らしをしていた母親と暮らすため、仕事をやめ移住、 地元の製造会社に就職しましたが、月日がたつにつれ「もう一度調理の仕事をしたい」という思いが強くなっていったそうです。そんな切明さんの背中を押すきっかけとなったのが、 やまな食堂の閉店を伝える、RSK山陽放送のニュースでした。ニュースを見た複数の知人から夢に挑戦するチャンスでは、と言われチャレンジしてみる気になって山名さんの門をたたいたとのこと。会社を辞めて味を引き継ぐ猛特訓を受けて再開店。山名さんや常連客の反応も上々だそうです。
このように地方の名店で後継者不足で閉店せざるを得ないという例は結構あると思います。そして後継者になってくれる人は意外なところにいるのかもしれません。ただ今回TVがその役を果たしたようにマッチングが進まないだけで。既に例もあるようですが、今後地方の人口減が進む中閉店せざるを得ない人気店と後継者のマッチングというのは結構ビジネスとして需要があるのではと思います。我こそはと思われる方チャレンジしてみてはいかがでしょうか。