今回は日本の高齢化に関して少し思うところを述べさせて頂きたいと思います。
 私事で恐縮ですが私も先月還暦を迎え高齢者に向かって真っすぐですが、皆様良くご存知の通り日本社会は高齢化を進めております。総務省が発表した9月15日時点の人口推計によりますと、日本の総人口は去年より59万人減少した一方、65歳以上の高齢者は去年より2万人増え、過去最多の3625万人でした。男性は1572万人、女性は2053万人でした。 65歳以上が総人口に占める割合も去年に比べ0.2ポイント増え、29.3%と過去最高で、世界200の国と地域の中で最も高くなっています。 また、2023年時点で仕事に就いていた高齢者は914万人と、20年連続で過去最多を更新しています。
 高齢者が増えると一般には若年層に比べ個人消費をしないため景気が悪くなるといったことが言われますが実際そうなのでしょうか?私は必ずしもそうではないのでは、と思っています。と言うのも今65歳以上になった世代は、あのバブル期を若手から中堅社会人としてくぐっており機会さえあれば強烈な消費性向が発揮されるのではと思われるからです。
 また高齢者の就業率は25.2%に上り、仕事に就いている人全体の割合でも13.5%を占め、およそ7人に1人が高齢者というデータがあります。これはある意味では老齢者の労働に頼らざるをえない、また高齢者も働かないと食べていけない社会の貧しさも表していますが、ある意味では高齢者もそれなりの労働所得があるということです。また個人差はあると思いますが高齢者世代はこれまでの蓄積でそれなりの金融資産をお持ちであると推察されます。
 これらから高齢化社会になっても、高齢層はそれなりに魅力的なマーケットであり、うまくその層にリーチする商品やサービスを提供することで良好な商売を営むことができる可能性があると思います。
 例えば私の仕事である行政書士をとると、相続や遺言、成年後見といった分野が競争も激しくなりますがマーケットとして拡大することが予想されます。皆様も自社の商品やサービスからいかに高齢層にリーチできるものがあるか考えてみてはいかがでしょうか。
 

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