話題になっているのでご存知の方も多いかと思いますが、OpenAI社の新生成AIsoraがテキスト入力で非常に再現性の高い画像を生成できるということです。著名人の画像などは生成できないようにしているとのことですが、このようなAIが発達すると心配になって来るのはディープフェイクの問題です。今回はその辺について思うところを述べさせて頂きたいと思います。
 報道によると、生成AIを悪用した「ディープフェイク」と呼ばれる偽動画などが選挙に影響を及ぼすことを防ぐため、世界の主要IT20社が16日、協業することで合意したそうです。今年は11月の米大統領選など大型の選挙が予定されているため、業界横断で偽情報の拡散防止を図るというものです。20社は今後、情報を共有しながら動画の出所を明示する「電子透かし」の開発や、SNS上で偽情報を検出する技術の向上などを進めるとのことです。
 このような技術的な対策は勿論必要ですし、どんどんやっていただきたいと思いますが、何となくもぐら叩きのような気も致します。私は毎日定期的にXをざっと閲覧するのですが、正直これは良い情報だと思う投稿にあたることは少なく、陰謀論者やデマゴーグもどきや非常に偏った意見の方が目立ち、これを真に受けていったらどうなってしまうのかなという気が致します。
 アナログ世代のたわ言と言われるかもしれませんが、私の今のスタンスとしては、SNSは興味の対象としてみても真面目な情報収集の手段としては、よほど確度の高そうなもの以外は基本的に信頼しないというものです。これは極端かもしれませんが、少なくとも益々フェイクの危険性の増加するネット情報から真に有益な情報を獲得していくには相当の情報リテラシーが必要になってくると思われるのです。先述したような情報技術によって補助されるとしても、それは今後更に困難になるのではないかと心配しています。
 

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